伝説 ตำนาน
諸天 เทพ
タイの首都は「天使の都」と申しますが これはむしろ「諸天の都」のほうがよろしいでしょう。エンジェルというと女性を思わせますが諸天となると男神を含みます。 クルンテープに始まる長い名前を分析しますとマハナコーンの次に อมรรัตนโกสินทร์ 帝釈天の永遠の宝珠 とありまして 「帝釈天 พระอินทร์ の都」といってもよろしいかと。
ラーチャプラソン界隈には多くの諸天が鎮座しています。8つの祠があって そのうち女神は二人。ウマーテーウィ พระแม่อุมาเทวี は烏摩(うま)妃という日本名を持っておられますが よほどの仏教マニアでもないかぎり誰だかご存知ありますまい。こちらは泣く子も黙るヒンズー教の最高神のひとり シヴァ神の奥様でいらっしゃいます。現代中国語では雪山女神。
日本人にもわかるのは吉祥寺にも名をのこす吉祥天 ラクシュミー พระแม่ลักษมี 奈良平安時代には国宝級の尊像が描かれたり造られたりして人気があり、その後 七福神のひとりにも入っていたのですが 日本では弁才天と混同されてしまい その陰に隠れてしまいました。今後、七福神像を見たときは弁財天の「財」の字に吉祥天の面影を重ねてくださいまし
吉祥天は隋唐の仏教ではまた違うのですが ヒンズー教ではヴィシュヌ神の奥様であらせられます。ラーチャプラソン ราชประสงค์ 諸像のなかで ガルーダに乗るナーラーイ神 พระนารายณ์ がヴィシュヌの別名で日本名は那羅延天。 烏摩さまといい 那羅延さまといい日本名とタイ名は何やら似ております。
ナーラーイといえばアユタヤ朝の王様に そのものずばりの名前の方がいらっしゃいます。
こちらはラーチャプラソン諸尊の案内 タイ語です
1. 聖天 大黒天の子息 大阪の福島に聖天通りがある
2. 印度三神(梵天・大黒天・毘紐天)の三位一体像。日本にはない
3. 烏摩(うま)妃 大黒天の配偶者 タイ名 ウマーテーウィ
4. 吉祥天 インドではヴィシュヌ妃。唐仏教で徳叉迦神と鬼子母神の子女。毘沙門天の妹/妃。 別名 功徳天
5. 四天王 (多聞天・増長天・持国天・広目天)の独尊像 毘沙門天
6. 梵天 日本では その配偶者 弁財天のほうが有力
7. 帝釈天 但し この像は私にはシヴァ神と融合しているように見える
8. 那羅延天 下には神鳥 迦楼羅天 ガルーダ
烏摩妃は現代華語で雪山女神
シヴァ 大黒天 ヴィシュヌ 毘紐天 ブラフマー 梵天 が日本では一般的
各神とも別名多し。例えば 毘紐天=那羅延天 大黒天=大自在天
帝釈天は 梵名 Śakra‐Devānam Indra 釈迦提婆因陀羅,釈迦提婆,釈迦因陀羅,釈提桓因